村野藤吾建築ツアー

宝塚まち遊び委員会(https://www.machiasobi.net/index.html)主催の建築ガイドツアーです。京都工芸繊維大学の笠原先生に「村野藤吾建築の魅力と見どころ」をたっぷりレクチャーしていただいて、見学スタート。

2023.10.15

宝塚市庁舎

カトリック宝塚教会


まずは宝塚市庁舎内を見学。タイルの目地は広い方が可愛い、でも狭い方が強度が増す、というギリギリの選択や、議場の速記士さんの机の角に至るまで、こだわりがすごいのね。もちろん階段は美しい。

解説に気合いが入りすぎたのか、カトリック宝塚教会に着くころには夕方に。阪急の線路沿いに尖塔とクジラのようにくねっとカーブした教会が見えます。

教会の中は別世界。三角の狭い敷地に建っている、ざらっとした外観からは想像できない優しい空間。天井や階段のカーブが伸びやかで、ステンドグラスの抽象的な絵柄が素敵です。

=おまけ=

村野藤吾氏は地元の兵庫県立近代美術館(現原田の森ギャラリー)や大丸神戸店を建てた人、というざっくりした認識でしたが、広島の世界平和記念聖堂、新歌舞伎座、日生劇場…と数え上げればきりがない、近代建築を牽引したスゴイ方だったのね。でも流行りのモダン建築からちょっと外れて自分の好みも追及して、階段や天井の曲線美、ドアノブや調度類の機能的かつ可愛らしいデザインとか、果てはタイルの目地の幅にまでこだわりと建物愛があふれているのがよ~くわかりました。充実の解説付きで1500円のツアーはお得だったわ、Kさんありがとう。