豪農の館-コヤノ美術館

JR加古川線で黄金色に実った田んぼをながめながら西脇へ。豪農の館を見学に出かけました。

2020.09.20


「コヤノ美術館 西脇館」は豪農の藤井滋吉邸を私設美術館として再生した、登録有形文化財です。明治から大正・昭和にかけて増築された建物はなんだか懐かしく、館長さん(㈱コヤノの社長さん)が趣味で集めたレトロな品々の展示も昭和世代には堪りません。

明治23年築の母屋の正面は格子と低いくぐり戸で用心深い造りです。


まずは外観から。

母屋の脇の高い塀に沿って回り込むと。。

奥には大正期のモダンな洋館と、お風呂などの別棟が続きます。

さらに昭和初期の接客棟など、増築された建物が渡り廊下で繋がっています。

正面に戻って母屋から中へ。中庭に向かって左側が大正モダン家屋、正面が昭和の客棟、右側の蔵では収集品が展示されています。

母屋にはお庭の見える客室や、当時最先端の電話室、忍者屋敷さながらの隠し階段から中2階の物置部屋、屋根裏へ上がると立派な梁に圧倒されます。

母屋の欄間がすごい!大阪の名所、天神橋に住吉大社に通天閣・・・これでもかという彫りの数々です。

続いて大正モダンなお部屋へ。

お風呂・洗面所など水回りを集めた別棟のレトロなタイルやガラスもお洒落です。

一番奥の昭和の接客棟は京都から宮大工を呼んで建てたとか。。木の温もりを感じる風情ある造り。こんなお部屋に泊まってみたいものです。

【おまけ】

コヤノ美術館の本館は大阪にありますが、西脇館の建物は一見の価値ありです。この時は「浮世絵展」開催中で、所蔵品の展示はいろいろ変わります。館長さん直々の解説も面白そうです。(1時間半くらいかかるので、余裕のある時に)

橋本屋の鰻は美味しい!でも美術館のまわりにはここしかお店がない。車なしで田舎に行くと、カフェで一服するのも一苦労です。